ブックマーク / econ101.jp (6)

  • ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)

    [Noah Smith, “People are realizing that degrowth is bad,” Noahpinion, September 5, 2021] 脱成長論者が提唱してる狂った構想は,地球を救う物の対策からぼくらの気をそらしてしまう幻想だ. 「脱成長」を唱える人たちがいる――地球を救うために経済成長を停止する必要があるのだと,彼らは言う.今回は,これがすごくダメなアイディアである理由を解説する長文記事を書くつもりでいた.ところが,ぼくが書くまでもなく,すでにそういう文章を書いてる人たちやポッドキャストで語ってる人たちが他にいる.たとえば,ブランコ・ミラノビッチ,ケルゼイ・パイパー,エズラ・クラインといった人たちだ.そこで,かわりに今回は各種の脱成長論をカタログにまとめて,その要点をとらえることにしよう. ただ,その前にまずは,標準的な主張を見ておこう.そうす

    ノア・スミス「脱成長論はろくでもないってみんなも気づきつつある」(2021年9月5日)
    yuiami
    yuiami 2021/09/22
    脱成長論への批判。
  • アレックス・タバロック「どうして性差別と人種差別は減っていかないんだろう――誰もが性別差別も人種差別もあまりやらなくなってるのに」

    [Alex Tabarrok, “Why Sexism and Racism Never Diminish–Even When Everyone Becomes Less Sexist and Racist,” Marginal Revolution, June 30, 2018] 概念は参照クラスしだいでちがってくるという考えはべつに新しくもない.背の低いバスケ選手は背が高いし,貧しいアメリカ人はお金もちだ.とはいえ,青い点はとにかく青い点だろ,と思ったことがある人はいるだろう.青色は波長で定義できる.だから,青いかどうかの線引きにはあいまいなところがあるにしても,「背が低い」「お金もちだ」といった相対的概念とちがって青い点の背後にはなんらかの客観的な現実がある,というわけだ.ところが,Levari, Gilbert, Wilson, Sievers, Amodio & Wheatley

    アレックス・タバロック「どうして性差別と人種差別は減っていかないんだろう――誰もが性別差別も人種差別もあまりやらなくなってるのに」
    yuiami
    yuiami 2018/07/03
    色を見て青かを判定する実験。「青色」の出現率が減っていくと、以前は「青」と認識されない色を青と判断する人の割合が高くなる。これを差別等の現象に当てはめる→状況が改善しても認識は改善しないことになる。
  • タイラー・コーエン「英語力があると経済学でどれくらい助かる?」

    [Tyler Cowen, “How much does English proficiency help you in economics?” Marginal Revolution, June 20, 2016] この話題について,William W. Olney が新しく論文を出している.どうやら,英語ができるとかなりこの仕事で助かるらしい: 稿では,英語が世界に広まっていることで英語母語話者であることそのものが有利にはたらくかどうかを検討する.この問題を,ここでは経済学の専門職業という文脈で研究し,経済学において英語母語話者であることが将来の研究公表の成功度におよぼす影響を検討する.文章の質は論文公表を左右する重要な要因であり,経済学のトップ学術誌はすべて英語で出版されている.このため,母語で執筆できる英語話者は,利点を有しているかもしれない.稿では,世界の上位 2.5% 層の

    タイラー・コーエン「英語力があると経済学でどれくらい助かる?」
    yuiami
    yuiami 2016/06/22
    英語母語話者の経済学者はそうでない経済学者よりも有利。
  • ポール・クルーグマン「エネルギー消費を減らしたら経済成長が鈍るとはかぎらないよ」

    Paul Krugman, “Using Less Energy Doesn’t Have to Mean Less Growth,” Krugman & Co., October 17, 2014. [“Slow steaming and the supposed limits to growth,” The Conscience of a Liberal, October 7, 2014.] エネルギー消費を減らしたら経済成長が鈍るとはかぎらないよ by ポール・クルーグマン Luke Sharrett/The New York Times Syndicate どうやらぼくらはいま,ちょっとしたものを目撃してるみたいだ.大きく異なる行動目標をもった3つのグループが――反環境保護の保守主義者,反資主義の左翼の人たち,そして,自分たちは経済学者よりも利口だと思ってるハードサイエンスの科学

    ポール・クルーグマン「エネルギー消費を減らしたら経済成長が鈍るとはかぎらないよ」
    yuiami
    yuiami 2014/10/19
    輸送船の例。原油価格高騰に対して輸送速度減速で対応。一隻あたりの輸送量減少分は使用する船舶の数増加で対応→全体輸送量同一で原油消費減少。
  • タイラー・コーエン 「シカに見るナショナリズムと現状維持バイアス」(2014年4月26日)/「哺乳動物が最適な経路を見出すまでにはどのくらいの時間がかかる?」(2013年8月24日)

    タイラー・コーエン 「シカに見るナショナリズムと現状維持バイアス」(2014年4月26日)/「哺乳動物が最適な経路を見出すまでにはどのくらいの時間がかかる?」(2013年8月24日) ●Tyler Cowen, “Deer nationalism and status quo bias”(Marginal Revolution, April 26, 2014) 冷戦時代に東西を分け隔てていた鉄のカーテンが取り払われてから既に25年が経過している。しかし、誰もその事実をシカには伝えていないようだ。 チェコ共和国と旧西ドイツの国境付近に生息するアカシカ(red deer)の足取りを追跡したところ、冷戦が終結してから四半世紀が経過した今現在においてもなお、シカたちは両国を分かつ国境線を踏み越えずにいることが判明した。 計300頭のアカシカの足取りを調査した研究者たちが語るところによると、シカたち

    タイラー・コーエン 「シカに見るナショナリズムと現状維持バイアス」(2014年4月26日)/「哺乳動物が最適な経路を見出すまでにはどのくらいの時間がかかる?」(2013年8月24日)
    yuiami
    yuiami 2014/05/01
    シカが冷戦時にしかれた国境線(当時は電流が通っていた)をまたいでいないこと。←an unintentional pun
  • タイラー・コーエン 「アスリートはベイジアンか?」(2004年1月21日)

    ●Tyler Cowen, “Are athletes Bayesians?”(Marginal Revolution, January 21, 2004) マーク・ウォーカー(Mark A. Walker)とジョン・ウーダース(John C. Wooders)の二人――ともに、アリゾナ大学に籍を置く経済学者――は、テニスの試合のビデオをつぶさに見返した。その中には、ビョルン・ボルグ、イワン・レンドル、ピート・サンプラスといった往年の名プレイヤーが出場している試合も含まれているが、選手がサーブを打つ際に、相手のフォアハンド側とバックハンド側にどれだけランダムにボールをちりばめているかを調べたのである。 実験室で同様のテストをすると、多くの人は思わしくない結果を残す傾向にある。例えば、想像の中で何度もコイントスを繰り返して、その結果を紙に書き出すよう依頼されたとしよう。その紙を見ると、表や裏

    タイラー・コーエン 「アスリートはベイジアンか?」(2004年1月21日)
    yuiami
    yuiami 2014/02/24
    テニスプレイヤーはバック/フォアハンドの選択を「ランダムに」している(チェスプレイヤーの初手も同様)。植物の行動もある種の選択をしているように見える研究。不確定性が高まると今入った情報を軽視する傾向
  • 1