日本がグループリーグ突破を果たしながら、試合終盤の消極的な戦い方が論議を呼んだポーランド戦に関して、試合直後と翌日の2度にわたりイビチャ・オシムから話を聞いた。ここに掲載するのは、翌日に彼の口から語られた言葉の数々である。 彼が積極的に語ったのはベルギー戦に向けての展望であり、ポーランド戦の終盤については、私が何度も質問を繰り返してようやく重い口を開かせたのだった。 語りたくなかったところに彼の真意がある。そしてその真意は、決して否定的なものではなかった。たとえ口にしなくとも、オシムの言わんとすることは、彼の言葉の間から十分に伝わって来る。 ベルギー戦はラウンド16のベストゲーム。 ――元気ですか? 「ああ、皆が満足している」 ――こちら(ロシアの取材陣)もそうです。ただ日本では、試合終盤の消極的なボール回しが糾弾されています。 「もうその話は止めた方がいい。次のベルギー戦はまったく別の試
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