中日新聞東京本社(東京都千代田区)などで事件や火事が発生したとの虚偽通報が、9日から11日にかけて計5件あったことが警視庁や同社などへの取材でわかった。実際に働いている社員の名前でかけてきた通報もあった。同社は、「(名前が挙げられた)社員は、個人的な金銭トラブルを抱えており、電話は、その関係者からの悪質な嫌がらせと思われる」と説明。同庁などは、偽計業務妨害容疑で捜査している。 同庁や同社などによると、11日午後0時20分ごろ、丸の内署に、本社ビルの名を挙げて「受付の女性2人が男に刺された。ロビーで暴れている」との電話があった。午後3時半ごろには愛知県警中署に、名古屋本社(名古屋市)で同様の事件が発生しているとの電話があった。いずれも事実ではなかった。9日以降、東京本社や都内の同社社員寮で火事が発生したとの虚偽通報もあったという。