1年半ほど前、東京都の40代の女性区議は、突然おしりをなでる手に驚いた。隣に座っていたのは70代の男性。「やめてください」と言っても、手は止まらなかった。 男性が現れたのは、当選から1年ほどたったころ。面識はなかったが、「他の政党を支援していたが、あなたを応援したい」と近づいてきた。「政治家の親類」を自称した。 講演会の案内で自宅に電話をかけたり、スタッフとチラシを届けたり。他の支援者と同じ対応をしていたのが不服だったのか、次第に「なぜ俺の携帯に電話しないのか」「2人だけで飲みに行こう」と要求するようになった。 「俺は何十票も持っている」という言葉が頭をよぎった。本当かどうかは分からないが、「票が来なかったら」と思うとむげにはできなかった。「お酒、強くないんです」などと丁重に断るために30分近く電話を切れなくなり、話すのが苦痛になっていった。結局、他の支援者2人をまじえて食事した席で、被害
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