このように日本の放送業界と欧米のインターネット業界が思い描く、ウェブTVの未来像は大きく異なる。中でも両者を隔てる決定的な溝は、番組の不正コピーを防止する「DRM(デジタル著作権管理)」技術の扱いにある。現在W3Cが規格化を進めるHTML5はDRMをサポートしないし、それに関する作業部会も設けられていない。 彼らのスタンスは、「HTML5はオープン・プラットフォームなので、やろうと思えば、その上にDRMや認証・課金の仕組みも構築できる。テレビ局がそれをしたいなら自分たちでやってくれ」というもの。これに対し、「Web on TV」ワークショップに出席した日本のテレビ局は、明言は避けたものの、標準でDRMが組み込まれていないHTML5を支持する気配はない。むしろ彼らは「BML(Broadcast Markup Language)」と呼ばれる日本独自の開発言語(規格)を、ウェブTVでも採用したい
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