IT化が広く波及している昨今、帳票データや顧客情報はもとより映像や電子カルテなど、電子化のすそ野は業種を問わず広がっている。ストレージ装置には日々データが蓄積され、データ保全の重要性がますます高まる。これらのデータが消滅してしまうと、業務に支障が出ることがほとんどだ。そこで冗長性を高めてデータ保全を図るRAID5構成のストレージ装置を導入することもあるだろう。 RAID5構成でも安心できない RAIDは、複数のハードディスク装置(HDD)をまとめて1台のストレージ装置として利用するための仕組みで、RAID5はいくつかあるRAIDの構成方式(RAIDレベル)の1つである。データに加えて「パリティ」と呼ぶ誤り訂正情報を、複数のHDDに分散記録しておくことで、どれか1台のHDDが壊れても、それを交換した上で再構築(リビルド)処理を実施すれば復旧できることが特徴だ。 ただし実際には、RAID5構成