カメラアプリの作り方は、今回で最終回となる。最後に説明するのは、撮影した写真にエフェクトをかける方法だ。このエフェクトの種類で、面白いカメラアプリになるかどうかが決まるだろう。 CGImageと画像情報の取得 画像にエフェクトをかけるには、画像をビットマップデータとして取り出す事が必要になるだろう。UIImagePickerControllerからは、画像はUIImageオブジェクトとして取得する事ができた。このクラスは、グラフィックシステムの中では上位に位置づけられており、簡単に画面に表示できる反面、ビットマップデータを取り出すような低レベルな操作を行うAPIは提供されていない。 そこで、Core Graphicsフレームワークを使おう。Core Graphicsは、Cocoaよりも低レイヤーに位置するグラフィックフレームワークで、直接画像を操作するためのAPIが色々とそろっている。ちな
前回はカメラを使って写真を撮るところまで説明した。今回は、この写真を表示するところから始めよう。 UIImageとUIImageView UIImagePickerControllerを使った写真の撮影が終了すると、デリゲートメソッドであるimagePickerController:didFinishPickingImage:editingInfo:が、呼び出される。このメソッドの第二引数として、UIImageというクラスのオブジェクトが渡ってくる。これが、撮影した写真を表すクラスになる。 ただし、この第二引数として渡されてくるUIImageは、写真撮影後にクロップなどの編集が行われた後のデータであることに注意してほしい。つまり、撮影時に画面に映っていた画像そのものになるが、実際に撮影されたオリジナルのデータではない。画像サイズも、320 x 320とスクリーンサイズにあったものになってい
カメラアプリの作り方の2回めだ。今回は、カメラ機能を使って写真を撮ってみよう。 UIImagePickerControllerクラス 写真を撮るために使うのは、イメージピッカーと呼ばれる機能だ。この機能は、UIImagePickerControllerというクラスから使える。このクラスの継承関係を確認しておこう。UINavigationControllerが親クラスになっている事を覚えておいてほしい。 イメージピッカーは、カメラを使う事ができる機能なのだが、それ以外にもフォトアルバムにアクセスする事もできる。フォトアルバムは、iPhotoと同期する事のできる写真のライブラリだ。これを使う事で、Macにある画像をiPhoneアプリで使ったり、また逆にiPhoneアプリで撮影した写真をMacに送る事ができる。 どちらの機能を使うかを指定するには、UIImagePickerControllerク
App Storeに登録できるiPhoneアプリを作るために iPhoneが登場して半年が経った。iPhoneの魅力は、デバイスとしての機能だけでなく、同時に登場したApp Storeにもあるだろう。日々新しいiPhone向けアプリケーションが登場し、その数は1万5000本を突破した。 iPhone向けアプリを作成してApp Storeに登録してみたい、と考える開発者は多くいるだろう。だが、開発に関する情報は、特に日本語のものは、絶望的に少ないのが現状だ。アプリ開発の最初の一歩の解説を行う書籍は、ようやく登場し始めた。だが、そこから先の、実際にユーザに使ってもらうためのアプリを作ろうとなると、もっと実践的な情報が欲しくなる。 そこで、具体的なiPhoneアプリの開発を解説する連載を始めたいと思う。この連載では、カメラアプリや、RSSリーダアプリといった、本当に使い物になるアプリを作りながら
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