カムフォロアの案内を、溝によって行うものを「溝カム」と称しています。 カムフォロアをカムに押し付ける力を掛けたくない場合などに使用され、初期のカセット テープレコーダーなどは、溝カムの集合体のような構造でした。 切削加工に頼る加工法の場合では経済的とは言えません。 しかし、民生用電子機器では生産数量が膨大なことが多く、金型による量産加工が 行われます。 従って、多少複雑な形状の部品であってもカムの生成は容易にできます。 ひとつの回転動作から、ふたつの部品を間欠動作で直動させる構造です。 欠歯ギヤによる間欠動作でも同様のことができますが、直動の距離が短い場合には、 この方法でも十分です。 溝カムの特徴として、ふたつの溝を重ね合わせることが可能です。 左のフラッシュムービーでは、ひとつのカムフォロア(ピン)でふたつの溝カムの部品を 動かす様子を示しています。 画面中央のボタンをクリックすると、