いまから30年前、ハインリヒ・フォン・クライストの生誕200年を記念して、アメリカ、ドイツ、中南米、アジアの製作チームがそれぞれ『ミヒャエル・コールハースの運命』を映画化する企画があった。アメリカ版はすでに完成している。ドイツ版は、ハンス・マグヌス・エンツェンスベルガーを中心に撮影に入っている。中南米版はメキシコで作る。アジア版は、金芝河を中心に製作する予定だったが、韓国政府による例の逮捕・投獄事件があったために、日本で作ることになった。それには有名な国際派女優が出演し、『万延元年のフットボール』の作者も、シナリオ作りに参加していたらしい…… 臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ作者: 大江健三郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2007/11メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 32回この商品を含むブログ (54件) を見るというのは、大江健三郎の最新小説で中心的出来事となっ