■[words] 自意識と文体 資本主義経済下における自意識の一つのあり方としてのオタクに対する徹底した嫌悪感、特に中原さんのが、爆笑もんだった。社会とのコミュニケーションが難しくなったとき、人は自意識をハンドリングすることが出来なくなる。簡単に言えば、閉塞的状況が人に脈略のないやっかいなプライドを抱えざるを得なくする。無駄に高いプライドと、非常に保守的な態度。という、ポストモダンの先鋭的な趣向性というイメージとは裏腹の、あなまりにも陰惨な消費者の姿があるだけだ。アニメ的表現への限りないフェティズムを乗り越えることが出来ない、要は、自分の趣向以外のものは受け入れられない保守的な人。が、「ニュータイプ」だなんてありえない。 赤坂真理の小説の主人公も、『嫌オタク流』同様、資本主義社会下における自分の自意識をどうやってつくりだすのか、ということに腐心していたと思う。オタクにおいて、それはディスコ