以前からの友人であり、放映直後にも 「パラレルワールドとしての電脳コイル」 「スノウ・クラッシュから電脳コイルへ」 で「電脳コイル」を紹介していただいた 鈴木健 の手による学術書です。 206ページにて、複数化する現実の一例として「電脳コイル」が引用されています。 この本には人類が長いこと無意識に固定していた、 「境界」 の概念をバージョンアップさせようという野心的な提案が綴られています。 では鈴木健は境界をどのようにバージョンアップさせようとしているのか? なめらか にしようとしています。 境界といえば境界「線」が同じ意味の単語として思い浮かびます。 我々は境界をすべて「線」だと無意識に思い込んでいますが、 「境界」は本当に断絶した「線」なのか? もしかしたらもっと複雑で様々な機能を持った、 なめらかな幅のある「境界」 にバージョンアップさせることができるの