情報理論及び統計学 は古典的な確率分布の下で 情報の伝達及び未知状態からの情報の抽出 に関して最適化を行う学問であった. 前者に重きをおいたものが情報理論と呼ばれ, 後者に重きをおいたものが統計学と呼ばれる. しかし,両者の間で重なり合う部分は大きい. これらに含まれる研究分野として 確率分布族のパラメータ推定, 仮説検定,通信路符号化,情報幾何など がある. これらの問題設定は対象となる状態が量子力学的対象と なった場合でも同様の意味を持つ. 量子情報理論は大きく言って以下の4つの分野に別けられる.しかし, 最近は,この分類に含まれないテーマも複数あり, 分類自体が困難になりつつある. 量子推定理論 量子仮説検定 量子通信路符号化 量子情報幾何(作成中) 量子情報理論の入門書 量子推定理論入門 (藤原彰夫 著) [ps file, zipped ps file] 量子力学系における通信