出町譲(経済ジャーナリスト・作家) 【まとめ】 ・スペイン風邪流行の際にサンフランシスコはマスク着用条例を制定 ・サンフランシスコ市のスペイン風邪の終息宣言 ・感染者数が落ち着いた後も警戒するべき スパイン風邪は1918年秋に「第一波」が起き、本格的に流行した。当時の人々はなすすべはなかったのか。なぜ、これほどまでに犠牲者を出したのか。アメリカ人学者、アルフレッド・クロスビーの『史上最悪のインフルエンザ』(藤原書店)などを紐解き、当時のアメリカを活写したい。 スペイン風邪を強力に封じ込めようとした西海岸の都市があった。サンフランシスコだ。いち早く、マスク着用条例を制定した。今回の新型コロナ対策として、神奈川県大和市が全国初のマスク着用条例を制定したが、すでに100年ほど前に実施していた。 1918年10月の条例では、マスクの着用を義務付けた。対象となるのは、公共の場や街頭に出歩く市民だ。食
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