トップレポート鈴木エイト(ジャーナリスト)による『ここが変だよ「反ワクチン」徹底分析!』レポート! 「反ワクチン」「ニセ医療」の問題への関心に会場は満員。 鈴木エイト(ジャーナリスト)による『ここが変だよ「反ワクチン」徹底分析!』レポート! 「反ワクチン」「ニセ医療」の問題への関心に会場は満員。 2019.02.25
ピースボート船上で「原発賛成」だって!? 昨年12月の衆議院選挙。事前の各種マスコミの世論調査では「自民地滑り的圧勝」との調査結果が出て絶望的になった私は不在投票にも行かず、ピースボートに乗り南極やガラパゴス、マチュピチュへと向かう、世界一周104日間の旅に逃走した。その様子は、前回まで数号にわたって書き記した通りだ。 旅の途中は政治的な事は一切封印して、酒と観光に徹していたが、タヒチから横浜に向かう船内で、船のチーフディレクター・平山氏から「平野さん、最後にぜひ〝船内しゃべり場〟に出てくれ」と引っ張り出された。出席者は若者が5人、私、軍事評論家の前田哲男氏だった。 冒頭、若い茶髪の男が、「原発賛成、憲法改正を」と極右理論を得意げに喋り出した。「福島第二原発は、1000年に一回の事故だから仕方が無い」と言う。参加者の若い女性もうなずいていた。私は思わず、「お前、アホか〜! 福島の人の前でそ
喜望峰を境に向こうがインド洋でこちら側が大西洋 ピースボートの船旅は、地球の「いま」の姿にふれ、世界中の人々と交流しながら旅することなのだそうだ。船内生活は100日以上。船は世界各地の港に停泊する。この港町というロケーションが、表玄関の近代的な空港に降りるより、観光化されていないせいか面白い。船では1000人近くの、あらゆる年代の乗客と400人のクルーが生活している。 乗客には、実にいろいろな人がいる。南極やガラパゴスなど、未知の世界を見るのも大きな目的だったが、私にとって船上での人間観察も、また面白いものだった。今回の航海で私が出会ったなかでも、ひときわ変わっていた人物を紹介しよう。 これが最後の旅だろうし…… ピースボートのオーシャンドリーム号(3万5265トン) いつもヨタヨタ歩いているおじさんがいた。表情も良くない。私と同様、いつも一人だ。誰とも話しているのを見たことがない。どこか
前回も書いたが、今回のピースボートは乗客1000人近くの70%が60歳以上だった。私は突然、生まれて初めて高齢者コミュニティの中にたたき込まれ、(私も含めてだが)老人達特有の醜さを見て気が滅入り、ほとんど個室から外に出なくなった。そして鬱状態になり、血圧が最高200まで上がってしまったのだった。 南極観光用砕氷船・ウシュアイア号。乗客定員70名 南極の美しさが心を和らげてくれた ブラジルから飛行機で日本に帰ろうか──。何度もそう考えた。しかし、今回の旅は「死ぬまでに一度は南極に行ってみたい!」という思いから始まっている。途中下船は意地でも出来ない。途中で客死するならそれも運命だ、と思った。 横浜を出航して約1カ月後。別の船に乗り込み、11日間の南極ツアーが始まった。参加者総勢72人は老人ばかりだ。途中、魔のドレーク海峡を抜ける南極観光用の小さな砕氷船・ウシュアイア号は、揺れに揺れた。椅子は
3カ月半にもおよぶピースボートの船旅も、3/25の横浜寄港で無事、終わった。あこがれのパタゴニアにも南極にも、ガラパゴス、マチュピチュ、イグアスの滝にも行って来た。 この長旅の中、私はさまざまな教訓を得た。改めて、それを振り返ってみたい。まずは、私が船内で生命の危機にも瀕する鬱状態に陥った話からはじめよう。 人間は孤独に生まれ孤独に死んでゆくのだ ピースボートというと、若者向けの地球一周の船として語られる。本来の趣旨はそうだったのだろうが、今や実態は全く異なる。1000人もの乗客は、80%が60歳以上の老人達。彼らはこの船旅の最低限の費用、100万円を支払う余裕がある、多少の差はあれ人生の成功者達だった。一方、若者は100人足らずしかいなかった。 私は船上で、老人達の醜さ、傲慢さばかり見る羽目になった。私の10年後、20年後を間近に見ているようだった。「こんなはずではない」と思ったが、遅す
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