林家の中から見た和歌山カレー事件 1998年7月、和歌山市園部の夏祭り会場でカレーを食べた人が次々と嘔吐し病院に搬送され、4人が死亡するカレー毒物混入事件が起きた。毒物として使われたのはヒ素、事件から2ヵ月半後に逮捕された林真須美(林眞須美)死刑囚は2009年に最高裁で死刑が確定している。 あの時、林家の中から、事件から逮捕までの一部始終を見つめてきた人がいる。その1人が、今回我々が取材した林真須美死刑囚の長男・林義春(仮名)さん。 2人の姉と妹1人の4人兄弟で、当時小学5年生だった彼は、金欲まみれの林家の様子を昨日のように記憶している。 あれから19年、林真須美死刑囚の長男が子供ながらに見て感じた和歌山カレー毒物混入事件を取材し、林家の中から見た事件の真相に迫った。 保険金詐欺で7億円…「札束で遊んでいた」 元保険外交員だった林真須美死刑囚は自らの知識を利用して、夫・林健治さんと共謀し、