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  • いとうせいこう『解体屋外伝』レビュー | 現代文学100字レビュー

    『ワールズ・エンド・ガーデン』に登場した解体屋を主人公とした長編。洗濯屋と解体屋の壮絶なサイコ・バトルが繰り広げられる。ギブスンの名を知らずとも楽しめる電脳空間。「暗示の外へ出ろ」。なんてカッコイイ。 サイバーパンクです。あっ待って逃げないで。傑作『ワールズ・エンド・ガーデン』の外伝にあたる作品で、造りはかなり異なっているのですがどちらも必読なんですよぅ。 「洗濯屋(ウォッシャー)」と呼ばれる洗脳のプロとのサイコ・バトルに敗れ精神を壊されてしまった洗脳外しのプロ「解体屋(デプログラマー)」が、自分を壊した相手を探しだし復讐するストーリーです。脳内にジャックインするシーンだとか、精神洞窟(ニューロティック・ケイヴ)、自己洗脳(セルフ・ウォッシュ)など造語にカナルビを振りまくるセンスだとか、いわゆるサイバーパンクと呼ばれるジャンルの顔をしています。 最もアシッドな色をしてるのはサイコ・ダイブの

    いとうせいこう『解体屋外伝』レビュー | 現代文学100字レビュー
    yuiseki
    yuiseki 2009/04/26
  • いとうせいこう『ワールズ・エンド・ガーデン』レビュー | 現代文学100字レビュー

    ドラッグと暴力に満ちたムスリム・トーキョーに予言者が迷い込む。宗教やファッション、自分探しといった心理学的要素などさまざまな物語を古典的小説の枠に圧倒的迫力でぶちこんだ近未来長編。結末の不快感も絶妙。 絶版ものなんですがすすめてみたいんですよね。古屋でも探してみてくださいな。 東京の一角に、最先端の流行を創っているクリエイター達が住み、アラビア語の看板が連なり、スキンヘッドにターバンを巻いた少年達がスケボーを駆り、ドラッグが横行する(という著者が当時思い描いた)カッコイイ街があるわけです。その街に記憶喪失の老人が入り込んでくることから物語が動き出します。 浮浪者然とした老人なんだけれど、「予言能力がある」ということで信奉者が彼の周りに集まり、宗教の原初形態のようになってゆくわけですね。老人を中心に急速に結束を強めてゆく集団と、彼らを街から排除しようとする勢力との対立が主軸となる作品です。

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    yuiseki
    yuiseki 2008/02/14
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