今や「流行語」とも言えるビッグデータだが、「また、ITの何か?」程度の知識の人は少なくないはず。 ところが、実はビッグデータが流行する前から「ビッグデータ的なもの」は生活の中にいくつもあった。 ビッグデータの活用とは、「データマイニング(Mining=採掘、鉱業)」と呼ばれるように、大量の情報の中から有用な事実を発見することだ。 データマイニングでは、結果のみが重視される。英・エコノミスト誌のケネス・クキエ記者、オックスフォード大学のビクター・マイヤー=ショーンベルガー教授が著した『ビッグデータの正体』(講談社)によれば、「結果が分かれば理由はいらない」とある。つまり、因果関係ではなく、相関関係に注目するのがビッグデータ活用のポイントである。相関関係を導き出すには、統計学の手法が使われるが、身近な例から「文系でも分かる」ビッグデータ的なものを紹介する。 治療の個別化 その先にあった漢方 「