佐藤優のインテリジェンス・レポート---「露国営ラジオ『ロシアの声』が報じたウクライナ新政権についての論評」、「ウクライナ情勢が日露関係に与える影響」 佐藤優直伝「インテリジェンスの教室」vol032--インテリジェンス・レポートより ウクライナ情勢をめぐる日本政府の対応は非常にバランスがよく、首相官邸、外務省の連携もよく取れています。帝国主義的な国際秩序の変化を踏まえた上で、日米同盟、G7との協調を維持しつつ、ロシアとの独自外交を展開しています。 これは北方領土交渉に対する配慮という消極的要因のみならず、ウクライナの新政権が持つ危険性を斎木昭隆(さいき・あきたか)外務事務次官、谷内正太郎(やち・しょうたろう)国家安全局長らがよくわかっているからです。 ネットの一部に、中途半端なウクライナ語の知識と、ウクライナ民族主義者が展開する実証性の低い物語で、あたかもウクライナ情勢の専門家のような顔