鉄道の運行計画はダイヤグラムなどの形であらかじめ決めてあるが、実際にはトラブルに対応して計画を臨機応変に変更している。さらに輸送需要は毎日同じではなく、本来は需要に合わせて最適な運行に変えるのが望ましい。そうして鉄道の利用が増えれば、相対的に人や物の移動によって生じる二酸化炭素(CO2)排出量も減る。 免許を持たない係員を乗務可能に 東芝グループの東芝インフラシステムズ(川崎市)は鉄道に関するさまざまな技術開発を進める中で、運行を担当する人の支援を重点の1つとしている。運転士を補助するシステムとして、列車の前方検知装置を開発し、長野電鉄(長野市)と協力して実証実験を実施した。最終的には自動運転の実現を目指すが、当面は運転士以外の係員(免許を持たない)が運転台に乗務する形態へ適合させる*1。 *1 IEC62267「自動運転都市内軌道旅客輸送システム(AUGTシステム)—安全要求事項」(JI
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