日本のグラフィックデザインの一画を担ってきたと言っても過言ではない日本デザインセンターが、長年、居を置いてきた銀座一丁目から新社屋に移った。新しい拠点は、銀座四丁目交差点のすぐそば。代表取締役である原研哉氏に、新社屋の意図するところを聞きに行った。 銀座四丁目に移転したピカピカのオフィス 銀座四丁目、三越の角から晴海通りに曲がり、三原橋のあたりと聞いていた日本デザインセンター(以下、NDC)の新社屋。方向音痴だからなのだろうか、地図を頼りに探しても見つからない。ここじゃないかと行き着いたのは、ぴかぴかに新しいビル。古びた佇まいが渋い味わいになっていた旧社屋とあまりに違うので見誤ってしまった。ただ、原さんに聞いていたように、横に細長いすがたかたちは、旧社屋と似ている。 扉が開くと現れたのは、広々と横に伸びているカウンター。「かなり贅沢!」と思いながら近づいてみると、左右に魅力的なスペースが開