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2010年3月12日のブックマーク (4件)

  • 降り注ぐ高温の雹を見たかい?   『ハート・ロッカー』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

    で、ロードショーでは、どうでしょう? 第114回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『ハート・ロッカー』 『プライベート・ライアン』の最初の30分の緊張が2時間続く。 観てるだけで、息が詰まる。 戦場に連れて行かれるタイプの映画。 中米戦争というジャンルを完全に確立し、戦争を描きながら、現代の日常の空気まで描き出す、ある種、戦争映画の新たな境地に踏み込んだ傑作。 軍の爆発物処理班を、テクノロジーも含めて、きっちり描いたのも新しい。 実際に、戦争がいいとか悪いではなく、現代の戦争が皮膚間から離れ、遠方から、ただボタンや視線でのみ関わる。 爆弾は、仕掛けられた時点で倒さなければいけない敵である。 感情のない、ただの機械だ。 しかも、イラク戦争におけるそれは、非常に簡単で大量にある。 いや、それは戦場だけなのか? 日常にも、同じように爆弾が

    降り注ぐ高温の雹を見たかい?   『ハート・ロッカー』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。
    yuka7rin12
    yuka7rin12 2010/03/12
    戦争映画は苦手ですが、このオスカー受賞作はぜひ音響良しの広い劇場で観たい。 彼女の過去映画もこの機会にDVDでじっくり鑑賞しましょう。
  • オイッ!お前の血をチュウチュウしてやる!いや、させてください。 『渇き』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

    で、ロードショーでは、どうでしょう? 第113回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『渇き』 吸血鬼を題材にしたパク・チャヌクの新作。 『親切なクムジャさん』あたりから、現代の新しい様式を探るようなスタイルに移行し始めたパク・チャヌク。 それは初のコメディ『サイボーグでも大丈夫』でも貫かれたが、なんだか、まったく物語が置き去りにされてしまった。 それは『渇き』でも同様で、映像重視派の罠とも言うべき、映画としてのエモーションが片手落ちになりかけている。 それは次へ進むため、大きくジャンプする前の屈伸だと思いたい。 なぜなら、今作には、彼の輝きは残っているから。 それは、生理的感覚。 吸血鬼の血を吸うという渇望の触覚、味覚をこれでもかと描き続ける。 チュウチュウと血を吸う描写には、生理的嫌悪がきっちりとある。 あと、エマニュエルウィルスと

    オイッ!お前の血をチュウチュウしてやる!いや、させてください。 『渇き』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。
    yuka7rin12
    yuka7rin12 2010/03/12
    吸血鬼映画も彼の手にかかると、常識に挑む奇抜なホラー作品と化す。 とりあえず勇気ふるってヒロインを観よう。
  • このノスタルジーの廃る地。   『おとうと』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

    で、ロードショーでは、どうでしょう? 第112回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『おとうと』 山田洋次の映画作家としての磨き上げられた嘘を味あわしてくれる映画 断言しよう、山田洋次は映画を愛している。 いや、映画を観る人々を愛している。 もちろん、市井の人々を愛している。 彼らが映画が好きだということを信じている。 自分自身が映画好きだから、愛情を持って映画を撮っているように思える。 『髪結いの亭主』に啓発されて、『男はつらいよ』に髪結いの女性を配し、しかも、それは寅さんと息の合う女性となった。 『虹をつかむ男』はダニー・ケイの同名タイトルの映画と、映画を題材に描いた。 今回の『おとうと』は市川昆(市川監督の『おとうと』からの引用があるからだ)に捧げられている。 そう、山田洋次は、映画人を愛している。 俳優たちも、そんな山田洋次世

    このノスタルジーの廃る地。   『おとうと』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。
    yuka7rin12
    yuka7rin12 2010/03/12
    この国が向かうべき世界、これしかない気がします。 ノスタルジーのファンタジー
  • 実物大人形世界へようこそ。   『コララインとボタンの魔女』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

    で、ロードショーでは、どうでしょう? 第111回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『コララインとボタンの魔女』 現代ストップモーション・アニメの巨匠ヘンリー・セリックの新作。 ティム・バートンと組んだ『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』の印象が強いが、その独特ダークさは、バートンと重なるところはあります。 違いは、その普遍的な主人公の造詣と、わくわくのギミックの入れ方でしょう。 なにより、シンプルな子供時代の気分が投入されていること。 バートンはそこに怖さが入ってしまうけど、セリックには子供時代のような掛け値なしワクワクがはいるのよ。 おいらは字幕版で見たけれど、吹替版もそんなに悪くないとのことです。 そして、この『コララインとボタンの魔女』は、3Dで観るのをお勧めします。 たぶんこの3Dの楽しさは、『アバター』をある種、超えていま

    実物大人形世界へようこそ。   『コララインとボタンの魔女』 - 菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。
    yuka7rin12
    yuka7rin12 2010/03/12
    TV予告でキャラがちょっと好きではなかった。 次第にコラライン、コララインと耳元で声がして、幻惑されてもうたw 細部まで繊細につくられた、大人も魅了する世界へようこそ