で、ロードショーでは、どうでしょう? 第114回。 「なんか最近面白い映画観た?」 「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」 『ハート・ロッカー』 『プライベート・ライアン』の最初の30分の緊張が2時間続く。 観てるだけで、息が詰まる。 戦場に連れて行かれるタイプの映画。 中米戦争というジャンルを完全に確立し、戦争を描きながら、現代の日常の空気まで描き出す、ある種、戦争映画の新たな境地に踏み込んだ傑作。 軍の爆発物処理班を、テクノロジーも含めて、きっちり描いたのも新しい。 実際に、戦争がいいとか悪いではなく、現代の戦争が皮膚間から離れ、遠方から、ただボタンや視線でのみ関わる。 爆弾は、仕掛けられた時点で倒さなければいけない敵である。 感情のない、ただの機械だ。 しかも、イラク戦争におけるそれは、非常に簡単で大量にある。 いや、それは戦場だけなのか? 日常にも、同じように爆弾が