受験戦争を経験したせいで、正解ばかりを気にして生きてきた。 社会に出ても、得意先が喜べば正解、上司が喜べば正解、賞を獲れば正解、出世すれば正解、いつも何が正解なのかばかり考えて生きてきた。 それ自体は間違いでもないし、正解でもない。 はっきり言えばそんなことはどうでもいいことなのだ。 大切なことは、どんなつまんないことであっても、自分が何をやりとげたいか、ということだけであり、その何かは別に変わったっていいし、自分の中になくたってよい。 家族がやりたいことを応援するのでも、アイドルが売れるのを支えるのでも、なんでもいい。 そしてもっと大切なことは、それを追いかけるということを決めたら、他には何の正解もないということを知っておくということだ。 色んな人が色々言う。 あの人には気に入られるようにしたほうがいいよとか、賞を獲るなら審査員を分析したほうがいいよとか、社内行事には参加したほうがいいよ