53兆円に4億個，中国版スマートグリッドの狙い - 日経エレクトロニクス - Tech-On！4月末から5月初頭にかけて，上海国際博覧会（上海万博）に行ってきました。いろいろな角度（？）から事前に盛り上がった上海万博を見たかったことに加えて，中国の考える次世代電力網「スマートグリッド」や電気自動車（EV）の動向を調べるためです（仕事なので，一応，後者がメインです。日経エレクトロニクスの記事）。中国政府は，2020年までに4兆元（約53兆円）もの巨額の費用を電力インフラの整備に投じる計画を立てています。それほどまでにお金を掛けて，一体，どんなモノを造るつもりなのだろう，と思ったわけです。 上海万博では，中国最大の国有の電力事業者であるState Grid Corp.（国家電網）が，会場全体を，同社の考えるスマートグリッドの実験場としました。中国の場合，国家電網のような大手インフラ企業は “国有”です（一応，“国営”ではない）。国有のため，国家電網の方針は，おおむね中国政府の考えと合致
