今のフェミニズムのブームこそ、日本の男性の人間性を救う兆しではないかと考えている。昔はこんな言葉があった。 女三界に家なし《「三界」は仏語で、欲界・色界・無色界、すなわち全世界のこと》女は幼少のときは親に、嫁に行ってからは夫に、老いては子供に従うものだから、広い世界のどこにも身を落ち着ける場所がない。 男子家を出れば七人の敵あり男が社会に出て活動すれば、多くの敵があるものだ。私の超主観では逆転というか、男も女も他のジェンダーも等しく三界に家なしで家を出れば七人の敵ありだと思っている。(つらい) フェミニズムを女性の課題だけではないという視野で考えると、強さを殊更誇らない男性たちの不遇について目を向けるべきかもしれない。 アメリカでは2014年以降、セレブのフェミニスト宣言(ビヨンセ、エマ・ワトソン)やヒラリーの大統領出馬、Refinery29などのフェミニズムメディアの台頭、#Metooを
