秋田名物といえば「きりたんぽ鍋」。冬になると首都圏でも食べる家庭はあるだろう。ところで、このきりたんぽ鍋の由来を知っているだろうか。何気なく食べているこのきりたんぽについての由来や語源、そして現代風の新しい食べ方など、きりたんぽ鍋の今と昔に迫ってみよう。 ■きりたんぽ鍋の由来って? きりたんぽ鍋は、秋田県鹿角市(かづのし)が発祥の地だ。昔、猟師や山子(ヤマゴ)と呼ばれる山で伐採や炭焼きを生業とする人たちは、仕事の際の携帯食として、ご飯をこねたものを木に巻き付けて持ち歩いていた。それを作業の合間に山で採れた山菜や獣肉と一緒に切って鍋に入れて食したのが、このきりたんぽ鍋のはじまりだといわれている。 きりたんぽ鍋とは、ご飯をかために炊いたものをすりつぶして、串に巻き付けて焼いた「たんぽ」を切って鍋に入れた料理だ。典型的な具材は、地鶏肉やねぎ、ごぼう、セリ、キノコ類、こんにゃくなど。スープのだしは