大阪特捜の「エース」と呼ばれていたが…【共同通信の記事】厚労省の文書偽造事件で押収資料を改ざんしたとして証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地検特捜部の前田恒彦容疑者(43)は1996年に任官。検察内部では容疑者の自白をうまく引き出す「割り屋」として評価が高く、大阪特捜の「エース」と呼ばれ、東京地検特捜部でも捜査の中心を担った。 ある検事は「優秀な検事で、組織内での評価は高いが、捜査では強引な面もあった」と語る。 東京地検特捜部では2006年、中堅ゼネコン水谷建設の脱税事件や福島県知事汚職事件の捜査を担当。07年の防衛装備品納入をめぐる汚職事件では、キーマンだった防衛商社「山田洋行」の元専務宮崎元伸被告(72)=上告中=を取り調べた。 08年4月から大阪地検特捜部に在籍し、元特捜検事で弁護士だった田中森一受刑者の詐欺事件や、小室哲哉・音楽プロデューサーの詐欺事件で主任を担当。小室プロデューサーの事