今年1-3月期(1Q)の米国の出版統計がAAPから発表され、E-Bookの売上は前年同期比5%増の3億9,360万ドルと低成長を記録した。しかし全体の売上が5%減の14億7,000万ドルに止まったために、売上構成比は24%から3ポイント上がって27%に達した。1Q12の超ベストセラーという特殊要因を除いてみれば、デジタルは引き続きまずまずの成長を示し、紙は堅調。昨年度40%台の“常識的高成長”になった後が注目されるが、大きなトレンドは変わらない。 出版の数字は、季節要因とヒット要因に左右される。前年同期は『ハンガー・ゲームズ』によって大いに嵩上げされたので、それに代わるヒットがなかったQ1はその影響を大きく反映した。青少年向けE-Bookは30%減の4,720万ドルに止まり、初の大幅減を経験した。成年向けE-Bookは13.6%増の3億2,820万ドル。成年向けの一般書ハードカバーは0.4