本紙4日付朝刊に掲載された福田康夫元首相のインタビュー記事は、中国の南京大虐殺記念館を先月訪問した福田氏の歴史観や外交姿勢を、よく伝えていた。福田氏は言う。 「向こう(中国)が30万人の被害者が出たというのであれば、そこは受け入れてですね…」 韓国や北朝鮮が、朝鮮半島から女性20万人が日本軍や警察に強制連行され、慰安婦にされたと言い立てれば、それを事実であるかのように受け入れた過去の日本政府や左派系メディアとそっくりである。 なぜ、あり得ない虚言や極端な誇張をそのまま認めないといけないのか-。理解に苦しむが、ともあれそういう思想の福田氏だからこそ、メディアと親和性が高く、かばわれたのだろう。 そんなことを考えるうちに10年前、平成20年の福田政権当時に朝日新聞の世論調査記事を読んで感じた不可解さを、久しぶりに思い出したので紹介したい。 同社はこの年5月20日付朝刊1面の下の方に、2段見出し