東北総合通信局は26日、PHSのウィルコムから申請が出ていた山形県新庄市本合海地区での次世代PHS用基地局の運用を許可した。次世代PHSの運用開始は東北初。対象は約200世帯で、全国初運用となる東京と同時期の10月ごろ本格運用される見通し。 次世代PHSは固定ブロードバンド(高速大容量)通信並みの速度でのデータ通信を可能にするほか、新幹線など時速300キロメートルで移動する最中も情報をやりとりできる。通信速度はこれまでの最大毎秒800キロビットから、非対称デジタル加入者線(ADSL)に匹敵する20メガビットに上がる。 本合海地区は高速大容量通信ができない環境にあったが、山形県や新庄市は同地区の小・中学校でインターネットを使った情報教育ができるようウィルコムに基地局整備を要望。昨年2月からは高度化されたPHSが使えるようになり今回、次世代PHSの運用も決まった。