メモリの扱い ゲストOSが物理アドレスと思って扱っているものは、本当の物理アドレスではありません。物理アドレスはXenによって仮想化されており、本当の物理アドレスは、マシンアドレス*と呼ばれています。Xenはマシンアドレスで管理されるメモリ領域の一部を、あるドメイン空間の物理アドレスにマップし、そのドメインに貸し出します。 Xenの環境では、同じ物理アドレスを持つメモリが複数存在することになるので、多重物理メモリ空間とでも呼ぶべきかもしれません。XenはそれぞれのメモリにドメインIDをつけ、どのドメインの物理アドレスであるかを管理します。実CPUがメモリを操作するとき、または実デバイスを操作するときは、マシンアドレスを使わねばなりません*(図10)。 また、Xenの環境では本来CPUが提供しているMMU(メモリマネジメントユニット)の仮想化が必要です。実ハードウェア上でOSが動作している場