前回の記事では、Scala による Akka の基本的なサンプルプログラムを紹介した。 Akka は Scala と Java それぞれに対応した API を提供している。 今回は、前回 Scala で作成したサンプルプログラムの Java 版を紹介する。 サンプルプログラムの全体構成を以下に再掲するが、詳細に関しては前回の記事を参照していただきたい。 今回のサンプルプログラムも、github で公開している。 子アクターの生成 Java 版では、アクターは、抽象クラスのUntypedActorを継承して定義する。 まず、子アクターの定義のうち、staticメンバーのメッセージオブジェクトの定義について示す。 // UntypedActor を継承 public class SubActor extends UntypedActor { // イミュータブルオブジェクトとしてメッセージクラ