英国王チャールズ3世の戴冠式が5月6日、ロンドンにあるウェストミンスター寺院で執りおこなわれた。70年ぶりとなるこの式典は国内外でさまざまな視点から報じられているが、歴史的に、また現代的にどんな意味を持っているのだろうか? そもそも「戴冠式」とは? 今回の戴冠式を前に、英国下院図書館がその歴史と儀礼についてまとめている。 ・戴冠式は、イングランドとスコットランド、グレートブリテン(イングランド、スコットランド、ウェールズから成る)、さらに連合王国(グレートブリテンおよび北アイルランド)の君主たちのために代々にわたって執りおこなわれてきたもので、その伝統は1000年以上前にまでさかのぼりうる。 ・かつて戴冠式は、ある個人が王や女王になるための道のりに欠かせない段階である場合が多かった。今日、この儀式は新しい統治の初期における重要な出来事ではあるものの、君主は法により、先代の死の直後に後継者と
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