最近、若い人は物を考えないという批判を頻繁に耳にします。しかし、これは若い人に限った問題ではなくて、どの世代でも同じようなものだと私は感じています。かつての欧米各国が示した方向性に従って欧米を追っかければ価値が出ていた時代では、先輩がやってきたことをそのまま学んで進めば良かったのですが、欧米各国との差が小さくなり、一部の分野では追い越してしまったこと、そして他の国々に追いかけられ追い越される立場になったことで、先輩がやってきたことをそのまま無批判に引き継ぐのではなく、考えることが求められるようになってきたのだと思います。 そもそも、日本の教育では考えることは求められていません。できるだけ沢山のことを記憶して、記憶した内容をそのまま試験用紙に書くことが教育のゴールです。世界の中での日本のポジションや、社会に求められる能力が変化してきているにも関わらず、未だに教育現場で記憶重視の教育が行われて