瞑想がさまざまな形で脳や体をいい方向に微調整し得ることは、よく知られている。脳の特定の領域の密度を増加させたり、不安やうつを軽減させる効果や、免疫力を高める効果さえあることが示されている。 もちろん、瞑想が具体的にどのように作用して、これらの効果をもたらすかは、完全には解明されていない。だが米精神医学誌「Translational Psychiatry(トランスレーショナル・サイキアトリー)」に発表された新たな研究報告は、瞑想が免疫システムにもたらす影響の裏にある、分子レベルのメカニズムを理解する上で有益だ。 研究の結果、瞑想の効果は単にリラックスできるということにとどまらない可能性があることが分かった。瞑想そのものには本質的に、遺伝子の発現の仕方を変化させ、長く続ければ気分を高めることにもつながり得る要因が備わっているとみられるのだ。 研究では、カリフォルニア州のチョプラ・センター・フォ