この組織再編により、同社のラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)がしばらく前から口にしていたこと、すなわち自律走行車やドローン、バイオテクノロジーといったハイテク分野の巨大成長市場に真正面から取り組むという方針は正式なものとなった。 グーグルのコングロマリット(複合企業)化――検索やその他のインターネット事業をあまたある事業部門の1つに位置づけること――は、長期的な体制作りだ。 もし投資家が疑問を感じていたのであれば、今回の発表は、グーグルはインターネット事業で生み出される現金をハイテクの世界で最も野心的な取り組みを支援するのに使う、ペイジ氏は21世紀を特徴付けるコングロマリットを作ろうとしているのだ、という明快なメッセージになっただろう。 ウォール街を遠ざけることで知られた会社の歴史的転換? そのように書くと、グーグルはこれまで以上に積極的な投資戦略を取るつもりであるかのように思われるか