ほとんどTさんへの私信みたいなものですが。 『狼と香辛料』の8、9巻を読み直してみました。 私はあの手の謎解きは流し読みしてなんとなくわかった気になってそれで満足な人間なので、今回自戒を込めて考察しましたよっ。 初めて読んだときは、銅貨の詰め替えのからくりによってジーン商会が毎回2箱分の利益をどこかからあげているものなのかな、なんて思っていましたが、どうやら違うようです。 まず取引における銅貨の流れはこうですね。 わかりやすいように、1箱に銅貨100枚が基準とします。 また、流通にかかる費用などはこの際関係ないので除外します。 そして大前提ですが、ジーン商会とデバウ商会は結託した同一の組織とみなしてよいです。 まずデバウ商会が本来60箱に詰めるはずの銅貨を58箱に凝縮してジーン商会へ送る。 ジーン商会はそれを川下で本来の60箱に詰めなおしてウィンフィール王国に送る。 銅貨は見た目の箱数が変