【AFP=時事】悪性の顔面腫瘍で個体数が大幅に減少したタスマニアデビルは、非常に急速な遺伝子進化を通して絶滅の危機から立ち直りつつあるとみられるとの驚くべき研究結果が30日、発表された。 【図解】絶滅の恐れのあるオーストラリアの生物 オーストラリアのタスマニア(Tasmania)島にのみ生息する、イヌほどの大きさの夜行性の肉食有袋類で絶滅危惧種に指定されているタスマニアデビルについて、20年前に顔面腫瘍が発生した前後の294個体のゲノム(全遺伝情報)を詳細に比較した結果、ほんの4~6世代の間に、7個の遺伝子に種全体に及ぶ適応進化が起きていることが明らかになった。7個のうちの5個は、哺乳類の免疫力とがんへの抵抗力に関連する遺伝子だ。 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に掲載された研究論文の共同執筆者で、米ワシントン州立大学(Washin
![顔面腫瘍で絶滅危機のタスマニアデビル、この20年で急速に進化か (AFP=時事) - Yahoo!ニュース](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d94235d8319ead9d266f1c2081fe3f0eb4b9a83e/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Famd.c.yimg.jp%2Fim_sigg0pW5kyUwLoYse2V1AGZXfA---x400-y231-q90%2Famd%2F20160831-00000010-jij_afp-000-6-view.jpg)