「高円宮杯」と名前を聞いただけでどんな大会か分かる人は、なかなかのサッカー通と見て間違いない。正式名称は高円宮杯全日本ユース(U−18)選手権大会。今年で第19回を迎えたが、はっきり言って知名度はまだまだ低い。 高円宮杯とは要は高校世代の日本一を決める大会だ。それなら冬に開催される全国高校サッカー選手権大会(以下、高校選手権)があるじゃないかと言われそうだが、高円宮杯は“高校のサッカー部とJリーグなどのユースクラブ”が共に参加する唯一の全国大会であり、言わば高校世代の真のナンバーワンを決定する大会と言っていい。 今年の高円宮杯は7日、関東、東海の各地で開幕した。今大会には高校10チーム、クラブ14チームの計24チームが参加。6グループに分かれてリーグ戦を行ったあと、16チームが決勝トーナメントに進出し、日本一を懸けて争う。大会出場チームはプリンスリーグを勝ち抜いたり、高校やクラブのそれ