広島県の大竹市医師会が昨年11月、作家で医師の久坂部羊(よう)さんに依頼もしていないのに講演会を開くと告知し、当日、講師が到着していないと来場者に説明して中止していたことが分かった。市医師会は久坂部さんに謝罪したが、久坂部さんにも非があったかのようにとれる対応をしたことなどについて、マネジメントを担当する幻冬舎(東京)は、市医師会にホームページ上での経緯説明を求めている。 市医師会によると、担当理事が無料の公開講座で、久坂部さんの「思い通りの死に方」と題した講演会を企画し、当日、会場には約180人が集まった。だが、久坂部さんの姿はなく、約30分間、医師会関係者が話して終了したという。 今年2月、講演会に行った市民の連絡で幻冬舎は事態を知り、市医師会に連絡。市医師会が担当理事に確かめると、久坂部さん側に講演を依頼していなかったことを認めた。市医師会は昨年度、公開講座の講師との交渉をこの担当理