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ブックマーク / ukkah.hatenadiary.org (5)

  • 『野崎くん』に見る四コマアニメの原則 前編 - OTACTURE

    『月刊少女野崎くん』には「四コマ目」っぽいカットというのが頻繁に出てくる。 例えばこのカット。いかにも「四コマ目」っぽいカットだ。原作が四コマ漫画なので当たり前といえば当たり前なのだが。ちなみにこのシーンは原作1巻15ページの四コマ目にあたる。 四コマ漫画といっても昨今では四コマ目で必ずしも落ちない「ストーリー四コマ」「非定型」といったジャンルも多い。が、『野崎くん』は四コマ目で必ず落ちるタイプの四コマである。いつだって四コマ目に最大のインパクトがあるわけだ。 故にアニメの『野崎くん』でも「四コマ目」にあたるカットは最もわかりやすく示す必要がある。上の例のように、イメージBGやQTBといった誇張表現を使ったり、漫画と同じキャッチーな構図を再利用して、今ここが「落ち」であることを盛大にアピールする必要があるわけだ。 が、アニメ『野崎くん』では、時として「四コマ目」であることがわかりにくいカッ

    『野崎くん』に見る四コマアニメの原則 前編 - OTACTURE
  • アニメOPEDの“スピード感” - OTACTURE

    ノリの良いオープニングには“スピード感”がある。 楽曲に合わせて映像が流れていく快感は編では味わえない特別なものだ。 今期だと『ノーゲーム・ノーライフ』のOPとか、スピード感があってとても良い。 オープニング映像というのは基的には そういった「スピード感」や「変化」の連続で出来ている。 具体的に分類すると「加速」、「減速」、「等速」、「(急)停止」、「高速カッティング」、「色彩変化」、「フレームイン/アウト」等々。 これらの要素をうまく継ぎ接ぎして、楽曲のリズムと合わせていくのである。 等速 「等速」表現の場合、 基的にはオブジェクトが画面の横に(あるいは縦に)等速で通過していくのを撮ることになる。 『ノーゲーム・ノーライフ』OP 密着マルチは「等速」を表現するのに使われる。 複数のセルがそれぞれ横にスライドし、「奥行き」や「等速」の動きを生みつつも、 この画面全体のスピード感は一番

    アニメOPEDの“スピード感” - OTACTURE
  • アニメに出てくるお風呂のお湯の色について - OTACTURE

    アニメのお風呂のお湯が何故『緑色』なのか解説 緑色なのは科学的に正しい色だから - karimikarimi というkarimikarimiさんののエントリーを読んで以来、 アニメに出てくるお風呂のお湯の色というのを意識して見るようになったのですが。 そうして見てみると、 予想以上に「お風呂の色」には色々あるみたいでして。 『銀の匙 Silver Spoon』 もちろん、緑色はとても多くて。 結構な確率で緑。 それはkarimikarimiさんが記事で言及されていたような理由もあると思いますし 作る側としても、これまで使われ続けてきたという安心感があるのだと思います。 ですが、 『ワルキューレ ロマンツェ』 ピンク色。これもまたけっこう見かけるのです。 緑とピンク。アニメに出てくるお風呂のお湯の色界隈の二大派閥です。 お湯の色がピンク、なのかもしれないですし、 入浴剤の色がピンク、なのかも

    アニメに出てくるお風呂のお湯の色について - OTACTURE
  • 恋愛ラボ1話 校舎の外には必ず桜の木が生えている - OTACTURE

    恋愛ラボ』1話より。 校舎の外には必ず桜の木が生えています。 ほらここにも。ここにも。ここにもここにも。 そんなわけあるかーい。 それが、あるのです。 校舎のどこにいても桜が見れるように 用務員のおじさんが頑張ったのです。 演出的には 「窓の外」の見せ方に拘っていたということで。 春であることを示すために、桜を見せまくる! という演出方針を感じた1話でした。 カットによっては 背景に桜のパーティクルを加えているところもありました(下段左のカットなど)。 窓外の見せ方ということですと、『俺ガイル』1話。 桜とか逆光とかモザイクとか、 いろいろとバリエーションに富んでいて面白かったです。 『恋愛ラボ』はその点、「桜を見せる」という一点に拘っていた印象です。 しかも、桜の木が校舎のすぐそば、当にすぐそばに生えている。 構造的にありえないでしょってくらいに近い。 そうしてでも見せたかった、とい

    恋愛ラボ1話 校舎の外には必ず桜の木が生えている - OTACTURE
  • 長井龍雪は背中で語る - OTACTURE

    『あの夏で待ってる』1話(絵コンテ・演出:長井龍雪) 長井龍雪さんは背中で語る。 背中を映すタイミングをよく心得ていて、大事にしている。 『とある科学の超電磁砲S』11話(絵コンテ:長井龍雪) 背中を映すということは、 顔を映さないということでもある。 背中で語り、 そして、顔を映す。 何故、最初に背中を映すのか。 それは、被写体を振り向かせたいからだ。 『とある科学の超電磁砲S』1話(絵コンテ・演出:長井龍雪) 振り向くことで、 顔が見えるようになる。 顔が見える・見えないという変化は ほかのどんな芝居よりも大きな印象変化をもたらす。 だから、振り向かせるのだ。 長井龍雪は背中で語る。 と見せかけて、 質は振り向かせることにある。 という、長井龍雪演出論でした。 「背中」や「振り向き」、 あるいは「視線の動き」に着目して 長井龍雪さんの作品を見てみると、 特徴を掴みやすいように思います

    長井龍雪は背中で語る - OTACTURE
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