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ブックマーク / mrmts.com (1)

  • カフカ『掟を前に』

    カフカ『掟を前に』(森誠一訳) 掟の前に一人の門番が立っている。その門番のもとへ、田舎から一人の男がやってきて、掟の中へ入れてくれるよう頼む。ところが門番は、今は中へ入れられないと言う。男は考え、それでは後でなら入れるようになるのかと尋ねる。 「おそらくな。ただ、今はだめだ。」と門番は答える。 そのとき門はいつものように開いている。そして門番は脇へ寄り、男は門から中が見えるように身をかがめる。門番はこれに気づき笑う。そして言う。 「そんなに興味があるなら、おれが止めるのは無視して、中へ入ろうとするがいいさ。ただ覚えとけよ。おれは強い。そして、一番下っ端の門番に過ぎない。しかし広間ごとに門番がいて、そのどれを取ってもそれまでの奴より強い奴ばかりだ。もう三番目の奴を見ただけでも、おれはとても耐えられんよ。」 田舎から来た男は、それほど厄介だとは思っていなかった。掟はいつでも万人に開かれている

    yura_saito
    yura_saito 2008/10/10
    決断しないのも決断のうち
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