表1は、寿命調査(LSS)集団におけるがん発症数(白血病死亡については1950-2000年、固形がん発症数については1958-1998年)を被曝線量に応じて示したものです。放射線被曝が原因でがんになり亡くなったと考えられる人の割合は(けがや火傷による急死の場合と同様)、爆心地に近いほど大きくなります(「放射線の健康影響」のうち、「固形がん」および「白血病」のページにある表も参照してください)。総じて、白血病死亡の約半数と固形がん発症数の約10%が放射線被曝に起因すると考えられます。LSS集団が両市の全被爆者の約半数と仮定すれば、2000年までの放射線被曝に起因すると考えられるがん発症総数は約1,900例と推定されます。