水天宮を歩いていたら、「初音」という名前の甘味処がありました。 一部の方は「初音」と聞けばすぐ「ミク」と連想するのでしょう。 しかしきっとこのお店は、何代も前からこの街で商いを続けてきた、古き良き味と気持ちを守っている、伝統あるお店です。 と思っていたのですが…… 通り過ぎるとき、ふと目の片隅に、何かが飛び込んで来たんです。 ああ、ミクだ…… しかもはちゅねミク。 自分で自分をみっくみくにしてしまった甘味処「初音」。 しかし、このお店は、いったいどうやってこのフィギュアを知り、そして入手したんでしょう? もしかしたら、お客さんにプレゼントでもされたのかも。 そして、これがなんだか全く知らないまま、飾っているのかも。 僕は、お店の方に直接聞いてみました。 すると店員さんは、うつむき加減に、こう教えてくれたのです。 「あの……このお店のお子さんが、そういうのが好きなタイプでして……」 「そうい
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