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2019年7月28日のブックマーク (3件)

  • nix in desertis:『天気の子』感想・批評

    〈セカイ系としての『天気の子』〉 自分としては作がセカイ系であるかどうかとか,セカイ系の定義にはあまり興味がない。むしろ作の場合,人類が滅びるような障害を乗り越えられる程度の障害に縮小したところを評価したい。人類を滅ぼさんでもセカイ系はできるし,やってよいのだという意味合いでなら作をセカイ系の文脈で語るのは面白いと思う。もう,ヒロインとセカイのどちらかしか選べないという結末しかないのに我慢する必要はないのである。東京は部分的に水没したし,陽菜は晴れ女の能力を失った。それでも都民はたくましく生きている。 そもそも須賀の言う通り,陽菜が帰ってきたから雨が降り続いているなんて因果関係がはっきり証明されているわけではない。2人は降り続く雨を気に病まなくていい。まさに「大丈夫」なのだ。実は選択でさえないかもしれないという読み方を残している。読み方の選択の余地があり,選択を迫られているのはむしろ

  • 安い化粧品にはサンプリング元があることが多い

    「プチプラコスメ」は人気だけど、高価格帯コスメで人気が出た製品を サンプリングして安価に提供しているという傾向がある。 はてなには男性が多いから、彼女やには安い化粧品で節約し(ながらできるだけ若く美しくい)て欲しいだろうけど、 コスメ界隈はコスパ志向とは違ったオタク的な感性があるので、簡単に紹介する。 毛穴をぼかす下地イヴ・サンローラン ラディアント タッチ ブラープライマー 6,300円 https://www.yslb.jp/?p_id=Y20168 キャンメイク ポアレスクリアプライマー 700円 https://www.canmake.com/item/detail/100 目的が同じで、使用感も似ていると話題の二品。 先発のイヴ・サンローランは、後発のキャンメイクの9倍の値段。 唇の縦皺をぼかしぷっくり見せるリップディオール アディクト リップ マキシマイザー 3,996円 h

    安い化粧品にはサンプリング元があることが多い
  • 「天気の子」という宣戦布告 新海誠の“これまで”と“これから”

    <※この記事は「天気の子」のネタバレを含みます> 世界っていう言葉がある。私は中学の頃まで、世界っていうのは携帯の電波が届く場所なんだって漠然と思っていた (「ほしのこえ」より) 新海誠の最新作、「天気の子」のキャッチコピー、「あの夏の日、あの空の上で、私たちは世界の形を決定的に変えてしまった」を目にしたとき、氏の熱心なファンであれば上記のフレーズを思い出しただろう。 「天気の子」公式サイトより 「世界っていう言葉がある」 作を一言で言い表すなら、これはデビュー以降――それこそファンをときに驚かせ、ときには失望されるほどに作風を変化させてきた新海誠の、真っ向勝負の原点回帰。 持ち味の背景美術は十数年の時を経て他の追随を許さないほどに磨きあげられ、弱さを指摘されることもあった長編作品のストーリーテリングを克服しながら、これまで描き続けてきた物語の形式――すなわち少年少女2人の距離と選択が世

    「天気の子」という宣戦布告 新海誠の“これまで”と“これから”