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ブックマーク / book.asahi.com (4)

  • 宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」インタビュー アイドル推しのリアル、文学で伝えたかった|好書好日

    宇佐見りん(うさみ・りん)作家 1999年、静岡県生まれ、神奈川県育ち。現在大学生。2019年に『かか』で第56回文藝賞を受賞をしデビュー。同作は2020年、第33回三島由紀夫賞を受賞。 推しへの愛情、「一方通行」だからいい ――推しについて世の中で理解されていないと感じたのが、執筆の原動力のひとつだったそうですね。 まず、「推す」というのは、芸能的な活動をする人をファンが応援すること。そして「推し」は、ファンが応援している人を指し示すときによく使う言葉です。ジャニーズ宝塚、地下アイドルに地上アイドル、今で言えばYouTuberもそうですね。「推し」という言葉も、その感覚も、私と同じ年代の子たちには通用することが多いのですが、世間的にはまだその実態が理解されていないように感じたのが、書いたきっかけのひとつです。たとえば、「推しを推すこと」が恋愛の下位互換や趣味の一環として捉えられている。

    宇佐見りんさん「推し、燃ゆ」インタビュー アイドル推しのリアル、文学で伝えたかった|好書好日
  • ヨルシカ「盗作」書評 オルゴールの外側へ(作家・三秋縋)|好書好日

    >「思想の種子をめちゃくちゃまき散らしたい」三秋縋さんとヨルシカの鼎談記事はこちら 三秋縋さん書評「オルゴールの外側へ」 海外小説を読んでいると、あの献辞というやつがやたら目に付く。「私を支え続けてくれた誰それに捧げる」「誰それにたっぷりの愛を込めて」みたいなあれだ。 僕が献辞を捧げるとしたら相手は誰になるだろうか、と時々考える。多分それは他ならぬ自分自身になってしまうのではないか。「僕を支えてくれた僕の両足へ」とか、そんなところだ。僕は誰かのためにを書いたりしないし、罪のない誰かを僕の情けないの共犯者に仕立て上げたりもしない。そして何より、僕は自分自身を楽しませるためにものを書いている。八割くらいまでは。残りの二割は生活のためだ。日によってこの割合は大きく変わる。自分のためにものを書き続けるのもそれはそれで疲れるからだ。何せ彼は常に自身の限界の先にあるものを要求してくる。生活のため

    ヨルシカ「盗作」書評 オルゴールの外側へ(作家・三秋縋)|好書好日
  • ヨルシカ(バンド)×三秋縋さん(作家)鼎談 思想の種子をめちゃくちゃまき散らしたい【前編】|好書好日

    構成:福アニー ヨルシカ(よるしか) コンポーザー&ギタリストのn-buna(ナブナ)が、ボーカルのsuis(スイ)を迎えて結成したバンド。2012年よりボカロPとして始動したナブナが、17年からヨルシカとしての活動を開始し、同年ファースト・ミニアルバム「夏草が邪魔をする」を発表。18年にはセカンド・ミニアルバム「負け犬にアンコールはいらない」を発売。19年4月にファースト・フルアルバム「だから僕は音楽を辞めた」を、同年8月にセカンド・フルアルバム「エルマ」をリリースした。 三秋縋(みあき・すがる) 1990年、岩手生まれ。「げんふうけい」名義でウェブ上に小説を発表して人気を博し、2013年に『スターティング・オーヴァー』で作家デビュー。主な著作に『三日間の幸福』『いたいのいたいの、とんでゆけ』『恋する寄生虫』(いずれもメディアワークス文庫)など。19年、『君の話』(早川書房)が第40回吉

    ヨルシカ(バンド)×三秋縋さん(作家)鼎談 思想の種子をめちゃくちゃまき散らしたい【前編】|好書好日
  • 話題の新刊「君の話」三秋縋さんインタビュー 絶望を小説の糧に|好書好日

    三秋縋(みあき・すがる) 1990年、岩手生まれ。「げんふうけい」名義でウェブ上に小説を発表して人気を博し、2013年に『スターティング・オーヴァー』で作家デビュー。主な著作に『三日間の幸福』『いたいのいたいの、とんでゆけ』『恋する寄生虫』(いずれもメディアワークス文庫)など。 読者を自分と同じ病にかけたい ――発売から約1カ月半で6刷を突破(8月29日現在)、たくさんの読者に支持されていますね。 僕はある意味で、読者の方々を自分と同じ病にかけたいんです。『君の話』を通じて物の記憶と偽物の記憶、現実と虚構との境界があいまいになればいいな、と思ってます。自分にそういう症状があるので、みんなも同じように悩まされれば、と。そういう思いで書きました。 ――いつわりの記憶(義憶)の中にしかいないはずの幼馴染と遭遇する、という展開はまさに、現実と虚構が入り混じっていますね。義憶をつくる「義憶技工士」

    話題の新刊「君の話」三秋縋さんインタビュー 絶望を小説の糧に|好書好日
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