公開された桜のトンネル。報道関係者や工事関係者以外に、住民の姿は見えない(19日午前、福島県富岡町で)=小林武仁撮影 東京電力福島第一原発事故で全域が警戒区域になり、立ち入りが制限されている福島県富岡町の「夜(よ)の森公園」や周辺の桜が見頃を迎え、町が19日、報道陣に公開した。 町では「避難生活を送る地元の皆さんに、今年も花が咲いたことを知ってほしい」としている。 一帯の桜は1900年に、現在の同県南相馬市からの入植者がソメイヨシノ約300本を植えたのが始まりで、今では約2000本に増えている。約2・5キロ・メートルにわたる桜のトンネルもでき、毎年、延べ約15万人が花見に訪れていた。 だが、第一原発から約7キロの公園には現在、除染で生じた土壌の入った袋が山積みされている。 満開は今週末の見込みで、町はホームページでも画像や動画を公開している。