人文・社会科学について 単発的な話題を扱うブログです。 (目次はカテゴリごとに記してあります。 疑問点は サイト内検索で。) 前項の関連。 封建制とはどういうものか、その本質を示す。歴史用語の解説。 ( ※ ただし、既存の説の紹介ではなく、その本質を私なりに示す。) ── 封建制について、普通の概説は、Wikipedia にある。大したことは書いてない。ただ、次の点が重要だ。(引用) 西洋の史観では、封建制とは、国王・領主・家臣の間の緩い主従関係のこと。 マルクス史観では、封建制とは、領主が生産者である農民を農奴として支配するようになったと解釈される社会経済制度のこと。 この二点は、まったく別々のことである。なのにどうしてその両者が「封建制」という一つの言葉で呼ばれるのか? 単に、西洋史観とマルクス史観とが、同じ言葉に別の意味をつけるということか? いや、違う。 実は、この両者は、たがいに