photo by Tsuyoshi Ikegami 今年もいろいろな感動や奇跡がどこかで生まれていたのではないかと思います。そんなひとつが最終日のオレンジコート。強力なラインナップで演奏が繰り広げられたこの日、ソウル・フラワー・ユニオンが最後に歌ったのが「歌は自由をめざす」という曲でした。ステージでの演奏は終わったはずなのに、そのコーラスを受け継いだのがオーディエンス。このとき、まるでエコーするように広がったのは「苗場から歌は自由をめざす」というフレーズです。そのコーラスの輪が延々と続いて、渦を巻いていった光景は、間違いなく今年のフジロックの「感動」のひとつではなかったと思っています。その歌が今度は海を越えて、沖縄は宜野湾に届けられます。 おそらく、ファンの方だったらご存知だと思いますが、数年前から沖縄に居を構えているのがソウル・フラワー・ユニオンのメンバー、伊丹英子。彼女が実行委員会のメ