昨日のGoogle日本語入力の件ですが、これは単に「Googleが日本語入力ソフトを作った」「無料のいいソフトが出た」「変換予測が面白い」とかいった表面的なことだけではなく、日本語入力の歴史上、とても大きな転換を意味しているように思えます。 それは、これが規範文法から記述文法への転換を意味しているということです。 「規範文法」というのは、「日本語はこうあるべき」という文法のことで、逆に「記述文法」というのは「日本語はこうである」と客観的に記述する文法のことです。もちろん今回はIMEですから「規範文法」「記述文法」というよりは「規範表記」「記述表記」とでもした方がいいのかもしれませんが。 具体的な例をお見せしましょう。 たとえばですね、「こうかくきどうたい」と入力してみると、Google日本語入力では「攻殻機動隊」というマンガ(アニメにもなりましたが)のタイトルの他に「甲殻機動隊」という間違