カナダで繰り広げられたFIFA女子ワールドカップは、アメリカが4大会ぶり3回目の優勝を果たして幕を閉じた。なでしこJAPANの連覇の夢は、残念ながら潰えてしまったものの、2大会連続の決勝進出は大いに誇ってよいだろう。選手やスタッフが帰国した際には、ぜひとも暖かい拍手と声援で迎えたいものだ。 一方で個人的に気になっているのが、4年前のような加熱報道が繰り返される可能性である。優勝した前回大会は、空前の「なでしこフィーバー」が日本中を席巻し、選手はもちろんその家族までもがメディアスクラムのターゲットとなってしまった。今大会は準優勝に終わったものの、キャプテンの宮間あや、一躍脚光を浴びた岩渕真奈、これが最後のワールドカップとなる澤穂希、そして決勝戦で大粒の涙を見せた岩清水梓などに取材が殺到することが予想される。 私自身、取材する立場であり、安易なメディア批判は自らの首を締めかねないことは重々承知